・わずか5時間で集まった100万円
私は11月6日午後18時からクラウドファンディングを開始しました。
それは「社会問題解決を目指す日本一周の旅をしたい」というプロジェクトです。
めちゃくちゃ漠然としてますよね。笑
ただ、この社会問題というのはうつ病や自殺者数が多いという課題のことで、私自身の経験を元にその本質的課題について考えた結果のプロジェクトでした。
自身としても、着眼点はこの課題の核心に迫るものであると感じていましたし、多くの支援者様のご意見の中にも共感できる部分が多いとのコメントもいただけました。
その結果、開始からわずか5時間で目標金額の100万円に到達、1日目終了時点で133名のご支援者様から約140万円のご支援が集まりました。本当に本当に嬉しく、この時点で1人パソコンの前で感極まっていました。
初めて行うクラウドファンディングであり、その相場についてもあまり理解はしていませんでした。その上で、一個人が行うプロジェクトとしてこの勢いは稀な例であると知り、さらに嬉しさは大きくなりました。
・割り切ったリターンの内容
クラウドファンディングでは、いくつかのサポートコースを準備し、コースの内容によってリターン(返礼品)をお返しするというのが主流です。
例えば、新たな商品を作る際はその商品の割引券をリターンとして準備したり、地域活性化を目指すプロジェクトなどではその地域の特産品などがリターンとして準備されているものがあります。
ただ、今回の私のプロジェクトに関しては、物資としてのリターンは一つもありません。というよりも準備をすることが出来ませんでした。
というのも、私自身は今後の活動に全勢力をかけて取り組むため、お世話になっていた会社を退職させていただき、収入も0となってしまいました。
その上でもかろうじて何か作れそうなものはないか。周りのプロジェクトでは魅力的なリターンがたくさん並んでいる、支援者様に何かお送りすることは出来ないかと考えていました。
結論、何もありませんでした。できても、形式上無理に準備したものだろうと感じさせてしまいそうなものになっていました。
では、私がリターンとして提供できるものは何か?
それは、全勢力をかけてこのプロジェクトに取組み、その報告を皆様に発信し続けることでした。そして、そのことを直球で伝えることでした。
言ってしまえば、エンジェル投資家(見返りを求めない投資家)のみを募っているようなものです。図々しいお金ください野郎です。でもそうすることしかできず、それがベストなのではないかという結論に至りました。
・積み重ねていた信頼資産
ここで、なぜ私にこれだけのご支援が集まったのかということを考えました。
結論、そこにあったのは同じ課題意識を持つ人が、私の周りにも多くいたことに加え、私という人間の応援したい、彼がやろうとするなら応援しようという「信頼への投資」だったのではないかと思っています。
そして、この信頼という部分はこれまでの私の人生を客観的に見てくださっていた方々が、評価してくださったものであると思います。
つまり、今回のクラウドファンディングの結果は、これまでの私の人生にも多少なりとも価値有るものであったということを証明していただけたのではないか。と考えています。
これまで、ただただ地味に生きてはいましたが、「ここだけは負けたくない。」と譲れない部分に関しては全く妥協はせずに突き進んできました。次から次へと壁にぶち当たっていたということもあり、慢心する暇など一瞬もありませんでした。自分に自信を持つこともなかなかできませんでした。
ただ、今回の結果を受けて初めて、ほんの少しですが自分に自信を持つことができたと思います。
これも一重にこれまで、少しでも私の人生に関わってくださった方々のおかげであると胸を張って言えます。本当にありがとうございました。
ただ、今はまだ活動の準備中で、単にスタート地点に立とうとしている段階です。何も成し遂げていません。皆様からの信頼に応えられるよう、地道にコツコツと自身に出来ることをやっていきたいと思います。
・現代の信頼の価値
まとめになりますが、この一件を踏まえ現代の信頼の価値について私なりの考えを書かせていただきたいと思います。
現代は誰がどう見ても圧倒的な情報社会です。
江戸時代に生きていた人が一生で得る情報量を今の私たちはたった1日で得ているという状況です。どこかしらで聞くやつですよね。
その上で、正しい情報、信憑性のある情報でも、嘘に塗り固められた情報に飲み込まれてしまうこともあります。
そのことは誰もがなんとなく感じていて、多くの人が心の奥底で情報への警戒心が働いている状態だと思います。安心して情報を見ることもできないってすごく疲れますよね。
つまり、「真実だと確信を持って触れられる情報への信頼価値」がこれまでとは比にならないほど大きくなっているということです。
また、この部分は今後更に大きくなっていく部分でもあると思います。
「正直者が馬鹿を見る」という言葉がありますが、この部分については一周回って正直に生き続ける人間が大活躍出来る時代が到来しつつあるのではないかと感じられた出来事でした。
まっすぐ、前を見て進んでいきましょう😌
日本全土を自転車で一周しながら講演、ボランティア活動等の活動を行なっています。
ここではそれらの活動を日々のブログに綴っています。
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